「どんぐりの芽」の想い
森林は、全ての命を支えています。酸素を生み、水を貯えています。しかも、阿武隈山系は、自然林がきれいに保たれ、動物、昆虫、植物が豊かで、キノコや山菜といった山の幸も豊富です。
それは、遠いご先祖さま、ひいじいちゃん、じいちゃん達が、炭焼きやしいたけの原木栽培をしたりして森林と共に生き、森林を守り、育て続けてくれたからです。その上、森林は、原発事故でばら撒かれたセシウムを、人里に出ないようにとどめてくれています。
そんな地で生きる素晴らしさ、そんな地に住むことの誇りをたくさんの人に実感して欲しい、その思いで「ツリークライミング®クラブどんぐりの芽」を平成29年1月26日に設立しました。
石油消費時代になって炭焼きが廃れ、さらに原発事故で原木栽培が成り立たなくなり、山の幸も食べられなくなりました。震災以降、人が森に入ることも規制され、木に触れることが極端に減りました。でも人が木や森から学ぶことはたくさんあります。地面に落ちている小さなどんぐりが、いずれ大きなコナラの木になるというように、森には生命の神秘があふれています。
「どんぐりの芽」には、森林と共に生きてきた歴史を忘れず、これからも阿武隈山系を美しく守り育てたいという願いが込められています。
どんぐりの若葉たち
どんぐりの芽には3人のジュニア・ツリークライマーが在籍しています。(ジュニア・ツリークライマーとは、10才~15才までの方でツリークライミング®体験会に10回以上参加しており、TCJインストラクター、ファシリテーターより推薦された方です)
体験会に参加した小さな子どもたちに木の登り方を教えたり、ふと休憩した時に見つけた野鳥や昆虫を教えてあげたり。大人と一緒にフォローしてくれる頼もしい仲間たちです。